介護の仕事をしていて感じるんですが、皆さんよく「こんな老いぼれの世話なんてしてくれて、申し訳ない」とか言われます。
マスクしていて私の顔もよく見えていないから「お嬢さんにお世話してもらってあなたのお父さんお母さんに申し訳ないわ」などと言われたこともありますが、「○○さん(利用者様のお名前)だって、大切なお嬢さんじゃないですか~!」って言ったら、苦笑い交じりで笑ってくれました。
でも本当に思うんですよね、お嬢さんが少しだけ年取っただけだと。
親御さんにとってはいくつになっても大切なお嬢さんだろうと。
高齢者になってケアを受ける側になると、自己肯定感はやはりとても低くなってしまうと感じます。
ただ高齢になって誰かのお世話になることって、そんなに申し訳ないことなのかな。。誰だって身体的に難しくなる、と思います。
もちろん自分でできるに越したことはないし、身体機能の改善、維持に努められたらいいのですが、年取ってから頑張るのって簡単ではないし、毎回誰かのお世話になるのにそんなに申し訳なく思っていたら辛いだろうと思います。
「そんなに大変なことでもない。私も○○さんぐらいの年齢になったら、誰かにやってもらうんだ~」と言ってみると笑ってくれました。
なるべく人に頼りたくないが、どうなるかなんて分からない。
高齢者の自己肯定感や自尊心について改めて自分で調べてみると
自己肯定感は①自己好意(自分自身を受け入れられるという感情的判断)と②自己有能感(自分自身が有能で効力があると認められる感覚)で成り立っているとありました。
これ、シニア世代だと一人で出来ていたことができなくなるという受け入れ難い感情、自分自身がもう社会の役に立っていないという喪失感ですよね。
あとよく言われているのが、「生きていてもしょうがない。早く迎えがくればいい。」
自分目線だと辛くなるのもわかるけれど、世の中には生きたくても長く生きられなかった方々も沢山いるわけで、長く生きられていることや頑張っていたことに誇りを持って最期まで生きて欲しいと思っています。
どうしたら自己肯定感を高めて少しでも幸せに思ってもらえるか考えていますが、ケアに対して申し訳ないと思われたら「お気遣いありがとうございます。でも気にしないで大丈夫だよ!」
それからお顔を見るときは目を見て優しい笑顔になるように、こう思うようにしています!
”そのままでもいいんじゃないすか!”
次回もこの重ーっいテーマについて書きたいと思います。他に励ませる良い方法などありましたら、いつでもコメント大歓迎です。♡
続く