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介護報酬改定ー訪問介護ヘルパーとして思うこと

最近、”「やる気が萎えた」全国のヘルパーが激怒、訪問介護の基本報酬がまさかの引き下げ。国の方針のウラに隠れた「ある変化」とは”という記事を読みました。

元記事
https://www.47news.jp/10558983.html

国が介護事業者や施設に支払う報酬を3年に1度改定するのだけれども、訪問介護の基本報酬だけが2%引き下げられたというもの。

介護職全体の賃金が安いという事がニュースでも取り上げられていますが、確かに特別養護老人ホームは賃金はいいとは全く言えなかったです。でも今は訪問介護のパート職でフルタイム正社員ではないにしろ、今後は下がるのか、どうなるかわからないが、お給料はそこそこ戴いている。

これはひとえに私が入っている事務所が努力をしてくれているからだと思います。

でも中には実際に貰える金額が入社時の説明と違う、キャンセル料なんて名前ばかりで実際は何もないのと同じという事務所もある。

この仕事は移動が多いですし、それでキャンセルが多いと安定している施設で働こうかと思いますよね。
でも地域に近くて自分の家の近くの利用者様を紹介してくれることも多いです。移動もトータルにすると多いですが、その間一度家に帰って洗濯をしてまた仕事に行き、帰ってきて干すなんてこともできるので、地域密着で私は助かっています。

国は住み慣れた場所で最後まで自分らしく、というスローガンでしたが結局は集合住宅のほうが手間はかからず利益率も高いということが判ったのだろうか。(今さら)

財源が限られている上、子育て支援、少子化対策も拡充しなければいけない。

しかし、まさかの引き下げになるとは、介護業界全体が思っていなかったことだと思います。せめて据え置きでもいいから、引き下げないで欲しかった。

というのも、私の働いている事務所も小規模事務所なので、加点を取るための手続きなどは小規模事務所などにとって非常にハードルが高く、難しいんだそうです。そうすると事務所の利益も落ちて、もともとヘルパーに還元率高く時給を設定していた上に経費も物価高で上がり、事務所存続の危機もあり得ると思います。。。

利用者側にしても、住宅型有料老人ホームは入るのに非常にお金がかかり、入れない人も多いです。住み慣れたところがいい、と言っても床が今にも抜けそうで傾いているけれど修繕費がない家でヘルパーを待っている方もいますね。。
(かろうじてエアコンは稼働するので暖かくはしている)

そのような家の方も一生懸命生活しているのだけれど、給料が安い訪問介護に働き手が集まらなければ介護も受けられないという状況になりつつあるそう。

今、訪問介護業界は15社が求人募集して、やっと一人応募がしてくる状況なんだそうです。

それから訪問介護の時給が上がりずらいのは一人に対して一人のヘルパーが付くことで効率化ができず構造上難しいというのもある。
パイロットなど一人で何百人を乗せてサービスを行う業種は時給換算でいうと高くなるとテレビで言っていました。

財源をどこからか持って来なければいけないし、(国債は借金なのでそれ以外で!)財源がなければ経費を抑えるしかない。資金をどこに使うかは国の何十年後を考えると非常に大切な問題というのは理解できるので、

私は財源を増やすのにIR(カジノ解禁)は賛成ですが、それぞれが各々考えていくしかない。そして選挙の時に投票するしかない。
私利私欲に走り、お金を使って選挙に勝利すること、自分の身だけを考える政治家は論外である!と怒り心頭です。

 

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